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院長ブログ1 当院の治療方針について
当院では保険診療を中心に「的確な診断と標準的な治療」を心がけていますが、病気に対してはいろいろな治療方法が存在します。それらの中で、当院ではガイドライン・FDA(アメリカ食品医薬品局)・PMDA(厚労省)に共通する標準的な治療に努めています。したがって、ほかの医療機関が処方する薬や、実施している処置でも、効果があまり期待できないもの、安全性から推奨できないもの、治療効果と価格のバランスが良くないものは当院では実施していません。医療費が高くならないように配慮もしています。患者さんにとっては従来から継続してきた自己流の生活習慣や継続してきた治療法が最善という思いはあると思いますが、ご理解をお願いいたします。それぞれの治療法のポイントはご説明しています。
院長ブログ2 円形脱毛症の治療経過
当院には円形脱毛症の患者さんが数多く受診されています。少数の脱毛斑の場合,8割程度の患者さんは1 年以内に回復すると言われていますが、重症例では,軽快・増悪を繰り返して長引くことが多いです(図)。それに伴う患者さんやご家族の心理的,精神的負担は大変なものがあります。当院では軽症の患者さんには外用薬や注射を、中等症の方には局所免疫療法を、さらに重症(50%以上の脱毛面積)の方にはJAK阻害薬の内服をお勧めしています。しかし、いずれの治療法も症状に応じて行う対症療法であり、完全に病気を治しきってしまうものではありません。円形脱毛症の症状は6か月(半年)くらいを一区切りとして自然に良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多いです(図)。したがって、有効な治療方法でも、悪化している場合には治療効果を実感しにくいことがあり、逆に何もしなくても一時的に良くなることもあります。したがって、症状が悪くなった人もあきらめないように、また改善した人も油断しないように、一定の治療を続けることをお勧めします。繰り返しになりますが、重症患者さんの場合には一喜一憂することなく長く上手に付き合っていくことが大切です。

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